解決事例
火災保険の請求(請求者側)
自営業を営む店舗が漏電を原因として発火し全焼。火災保険の請求をするも、保険会社側が放火を疑い支払いを拒絶。訴訟提起後、一審で全面的勝訴し、保険会社側が控訴。、東京高裁でも保険請求者側が勝訴。火災原因について消防の記録に基づき、漏電が原因であることを立証し、保険会社側が放火を主張する根拠とした保険会社側作成の鑑定書の信用性を弾劾したことで勝訴した事例。(小沼正毅担当)
コメント
火災保険の請求事案では、火災により建物が燃えてしまって客観的な証拠が乏しい事例が多く、保険会社側が放火を疑うなどした場合、任意での支払いに応じない場合があります。放火であることの立証責任は保険会社側にありますが、十分な証拠がない場合でも保険金の支払いを争ってくる事例もあり、本件も保険会社側が放火を根拠づけるような証拠がない状況で長期間保険金の支払いを拒み続けた事例でした。