法律Q&A
車両時価額はどのように決まるか
物理的全損(修理不可能)、経済的全損の場合には、被害車両の時価額等が損害額になります。
そして、車両時価額は、原則として、被害車両と「同一の車種・年式・型、同程度の使用状態・走行距離等の自動車を中古車市場で取得し得る価格」とされています(最判昭49年4月15日)。
実務では、オートガイド社の発行するレッドブックを用いることが一般的です。
ただし、レッドブックには、特殊な車両や登録10年を超過する車両は掲載されていません。そのため、中古車販売サイトの販売価格等を参考にすることで、適切な車両時価額を出すことができることもあります。
また、車両購入後に設置した付属品により車両価値が増加する場合には、付属品を考慮して時価額を算出し直すことも考えられます。