小沼 正毅のブログ
鹿島アントラーズビジネスカレッジ(前半を終えて)
2020年12月31日

 概ね2週に1度のペースで続いていた鹿島アントラーズビジネスカレッジも、11月30日で前半の授業が終わりました。これまで、論理的思考、会計学など、割と業務上馴染みがあることから、スポーツクラブの経営や、スポンサーシップに関する勉強など、普段は馴染みが少ないテーマに関する勉強をすることができ、学生に戻ったような気持ちで参加しておりました。

 参加者は、様々なバックグランドを持った方で構成されており、授業も一方的に講義を聞く形式ではなく、事前に提出された課題についてディスカッションをすることも多く、異なる職種の方から広く意見を聞くことができます。

 鹿島アントラーズからは、鈴木秀樹さん、中田浩二さんなど、クラブを代表する方々が授業に参加していただき、現場が現在進行形で抱えている問題意識などをお聞きすることができ、実践的な勉強ができています。

 12月半ばには、実際に鹿島スタジアムに行き、エスパルスとの試合観戦をしました。実際の試合が行われるまでの準備、スタジアムグルメの視察(試食)など、普段は意識することのない視点で、サッカー観戦をすることができました。

 試合観戦の翌日は、スタジアムツアーをした後、スタジアムの中にある会議室で授業を行いました。

 スタジアムツアーには、これまでカンプ・ノウ、エミレーツ、サン・シーロの3箇所に行ったことがありますが、国や、クラブによって取り組みにだいぶ差があるという印象は受けました。

 カンプ・ノウ、エミレーツはそれ自体が観光名所化しており、試合がない日に訪れても大変楽しめる場所になっています。鹿島スタジアムについては、現時点でそのような状態にはなっていないため、今後、ファンが試合がないときでも訪れて楽しいスタジアムにできれば、観光客を呼び込めると思いました。(海外クラブとは歴史、予算の面で比較できない部分はもちろんありますが)

 サン・シーロのスタジアムツアーに行った際は、かなり改善の余地があると感じました。イタリアのサッカー界が、まだビジネス色が強くないという部分があるからではないかと当時は感じました。(2015年当時の話ですので、今どうなっているかはわかりませんが)

 鹿島アントラーズビジネスカレッジは、3月に5人1組のグループ毎に、鹿島アントラーズに対して提言を行い、クラブや地域に対してプラスになるような施策を提言することが予定されています。

 鹿嶋市がある鹿行(ろっこう)地域と足利市とは、東京からのアクセスが1時間半程度であること、人口が同程度の街であることなど、共通する部分が多く、地域課題も似ている部分があるため、ここで学んだことを、将来地元足利に還元できるようにしたいと考えています。